「家ではちゃんとできてるんですけど…」
ピアノのレッスンをしていると、保護者の方からこんなお声をいただくことがあります。
「家ではしっかり弾けているのに、レッスンになるとふざけてしまって…」
「レッスンのときに限ってミスが増えて、集中してないように見えます」
おうちでの練習と、先生の前でのレッスン。
同じ“ピアノを弾く”という行為でも、子どもが見せる姿はまったく別のものになることがあるのです。
でも、それは決して“ふざけているから”でも、“やる気がないから”でもないかもしれません。
その違いの背景には、子どもなりの気持ちの揺れや、環境による影響があるのです。
▪️家とレッスンでは「空気」がまったく違います
同じ「ピアノを弾く」でも、子どもにとっては、おうちとレッスンではまったく別の環境です。
家では、パパやママがそばにいて、自分のペースで自由に取り組める安心感があります。リラックスした雰囲気の中で、「遊び」の延長としてピアノに向かっている子も多いでしょう。
一方で、レッスンはちょっと違います。
先生という“外の大人”が見ていて、どうしても「頑張らなきゃ」「うまく弾かなきゃ」という気持ちが生まれがちです。
それに加えて、空間にも“ちょっとした緊張感”があって、ピリッとした雰囲気に敏感に反応する子もいます。
子どもなりに「今日はちゃんとやらなきゃ!」と気合を入れて来ていても、うまくいかないとその反動でふざけてしまったり、ふと集中が切れたりするのです。
▪️「できなかった」ときの“照れ隠し”がふざけた態度に?
子どもは、自分の失敗に対してとても敏感です。
まじめな子ほど、「できない自分を見せたくない」「恥ずかしい」という気持ちを強く持ちます。
そんなときに出てくるのが、
ふざけたり、おどけたり、急に笑い出したりする反応。
これは、“自分を守る”ための子どもなりの防衛反応です。
決して、やる気がないわけではなく、むしろ「頑張ろうとしているからこそ」出る反応だったりします。
▪️保護者にできることは「比べない・決めつけない・信じる」
おうちでの姿と、レッスンでの姿。
「どっちが本当なの?」と思ってしまう気持ち、よくわかります。
でも、どちらもその子の“本当の姿”です。
違って見えるのは、それぞれの場での“心の動き”が違うから。
できなかったことよりも、“どんなふうに感じていたのかな?”という視点をもつこと。
そのまなざしが、子どもに安心と信頼を届けてくれます。
▪️先生は、子どもの“気持ち”を見ています
私はピアノの先生として、テクニックや音の正しさだけでなく、
その子が「どんな気持ちでここにいるのか」「なにを伝えたくて弾いているのか」も見ています。
レッスンでうまくいかないときほど、実は成長のチャンス。
できなかったことの中に、その子の「今の課題」や「心の動き」が見えてくるからです。
▪️見せてくれる“別の顔”も、その子の宝物
「家ではできたのに」「さっきはできたのに」
そんなギャップに焦ることもあるかもしれません。
でも、レッスンで見せてくれる“ちょっと不器用な顔”こそが、
子どもが今まさに「育っている途中なんだよ」と教えてくれるサインかもしれません。
できないことを責めるのではなく、
「今この子は、何を感じてるんだろう?」と寄り添う視点を持つことで、
ピアノの時間はもっと、安心で楽しいものになるはずです。
初回はお子様についてのカウンセリングと簡単なレッスンをさせて頂きます。目的や目標、ご要望をお聞かせください。現時点でお子様がどの発達段階にいるのかを把握し、お子様に合わせたレッスン内容を提案し、ピアノも含めご希望のゴールに到達できるようご提案させていただきます。
(*)必須