6.2.2025

“うまく弾ける”より大切なこと——ピアノが育てる“目に見えない力”

こんにちは。今日は、ピアノレッスンを通して私が大切にしている「非認知能力」について、お話ししてみたいと思います。

ピアノを習うというと、どうしても「曲を上手に弾けるようになること」や「発表会でうまく演奏すること」が目的と思われがちです。

もちろん、それも大切な一つの目標です。

でも私がレッスンで本当に育てたいと願っているのは、目には見えにくいけれど、一生の土台となる力――つまり「非認知能力」と呼ばれるものです。

たとえば、難しいリズムに挑戦しているとき、あきらめずに何度もチャレンジする姿。

思い通りに弾けなかったとき、少し黙って自分の音を聴き直してみる姿。

毎週少しずつでも続けていく中で育っていく集中力や、自分で「こうしたらうまくいくかも」と工夫する力。

これらはすべて、「学力」や「テストの点」では測れない、でも人生を生きていくうえでとても大切な力です。

音楽は、ただ音を出すだけの活動ではありません。

音を聴き、自分の気持ちに気づき、手を動かし、思い通りにいかないことに向き合う。

そこには、自己調整力・共感力・創造性・粘り強さといった非認知能力が自然と関わっています。

特にピアノは、「見て・聴いて・考えて・動かす」という複数のプロセスを同時に行うため、

子どもの脳の発達や心の成長に、とてもよい刺激になります。

ピアノが上手に弾けるようになることは素敵なことです。

でも私は、その過程の中で、子どもが自分の心と向き合い、前に進む力を育てていくことのほうが、もっと大切だと感じています。

上手くいった日も、思うようにいかなかった日も、そのすべてが子どもの「育ち」の時間です。

これからも、音楽を通してそんな時間を一緒に重ねていけたら嬉しいです。

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